子どもと調べる古銭

拾った古銭

息子が古銭を拾ってきました。昔から化石だ!とか隕石!と言ってはよく石っころを拾ってくるのですが、今回も大発見!と大騒ぎし帰って来て、またかー!と思いしばらく聞き流していたら何やら古銭らしい。

綺麗に洗って正体を調べる!と言うので一緒に調べてみることにしました。結論から言うと正確に特定する事は出来ませんでした。が、超複雑な古銭ワールドを垣間見る事ができました。かなり特徴のある古銭でなければ素人が特定するのは難しのではないかと思います。

↑よく見ると「寶」と「通」の一部が見えるので、この時点で寛永通宝と分かっていましたが、それは言わず。まずは錆取りから。

錆取り

「緑 錆」で検索すると「緑青」と出てきます。緑青は銅が酸化する事で出来る錆らしいので、まずこの硬化には銅が含まれている事がわかります。この時点では、銅と分かれば絞れるかなーと思っていましたが、甘かった。。

緑青は酸で取れるらしいのでお酢に漬けました。こぼされると困るのでしっかり蓋の閉まる容器を用紙しました。青汁のシャカシャカカップを使用。

付けて数十分。変化なし

1時間後、ちょっと取れてきたかも?酢がうっすら黄緑色になっています。

24時間後。おおっ!酢が緑に。まだいけそうなのでこのまま様子を見る事に。

時代や鋳造場所の特定

その後、存在を忘れてしまい酢漬けになる事3日間、だいぶ酢が緑になったので取り出し歯ブラシで水洗いをしてキッチンペーパーで軽く拭いたのが↑です。完全に錆は取れていませんが、表の文字がはっきり見える様になりました。

寛永通宝だって凄いね!で終わろうとしたら、もっと詳しく知りたいと言うのでまた調べる事に。まずはググる。

寛永通宝は沢山存在する

寛永通宝は寛永期だけでなく、寛永13年(1636年)~幕末まで鋳造されその後もしばらく使用されていました。流通量が多いので、希少性のある物はごく一部のようです。おばあちゃんの家の庭を掘ると出てきた、とかうちにあるよ!という人も。

wikiによると昭和28年まで真鍮製の寛永通宝は使用可能で、実際には明治中頃まで使用されていたと。私の祖母Aは昭和一桁生まれ、祖母Bは大正なので祖母は観た事ありそう。おばあちゃんの家にあっても不思議ではないです。

古寛永と新寛永

調べてみると古銭の時代を特定する方法は、文字の字体と裏面の模様らしい。材質も年代によって違う様ですが、銅100%みたいに一つの素材100%で出来ているわけではない様なので、材質から特定するのは難しい気がしました。

うちの寛永通宝は「寶」の貝の下の部分がカタカナの「ス」になっている事、裏面になにも文様が無いのが探すポイントになりました。

寛永通宝は大きく2種類に分ける事が出来、1636~1668年の間に作られて物を古寛永、それ以後は新寛永という言うそうです。その代表的な見分け方が「寶」の貝の下が「ス」になっているのが古寛永、普通の貝で「ハ」になっているのが新寛永といろいろなサイトに書かれていました。

だとするとうちのは古寛永となり、製造年代も1636~1668年の32年間にしぼる事ができます。

ネットでうちの物に似ている古寛永をいくつもみつけましたがどれも当てはまるようで特定する事はできませんでした。違いを解説しているサイトもありまましたが、解説を読んでも「はらいが力強く書かれている」「間が細めになっている」など細かくて素人には全然分からないー!これを見分けるプロは凄い。

貨幣博物館

ネットの情報では埒が明かないので、知り合いにアドバイスを貰い大手町の貨幣博物館に行って来ました。

貨幣博物館は日本橋三越の裏辺りにある博物館です。入館料無料です。いつも空いているので、ゆったり見る事ができます。

日本のいろんな時代のお金が展示してあります。寛永通宝もいくつもあり、うちのと似たものもありましたが裏面が分からず特定できず。日曜に行ったのですが、日曜は学芸員さんはお休みでガーン!また行かないといけない!?と思ったら、質問用紙に書いてBOXに入れると後日返答を頂けるとのこと。書いて帰宅しました。ほっ。

後日、早々に返事を頂きそこに参考文献が書かれていたので、すかさず図書館で予約!

参考文献「図録 日本の貨幣」

教えて貰った参考文献「図録日本の貨幣3」。大きくて超重い!息子が図書館からフラフラしなが持ち帰りました。寛永通宝が載っているのが3巻という事で3です。

もう1冊挙げて下さった参考文献は図書館では取り扱いがなく、検索するとあまり流通している本ではないようでした。買うしかなく、良いお値段だったのでこっちは諦めました。

本には寛永通宝の表裏の画像付きでづらりと掲載されていました。小判や銀貨も載ってました。

そして見つけたこの本に載っているうちと同じ古銭は1種類。明和2年江戸亀戸で鋳造されたものです。

ギブアップ

明和2年・・1765年。あれ??1636~1668年のレンジから外れてる古寛永じゃない??ネットで調べた時にはうちのと似ているのが何種類もあったのに、1種類しかない。

カテゴリーの仕方が違う?見方が間違ってた??

息子は本に載っている大量の寛永通宝から探しだす工程でブアップ。

という事で、一先ずネット⇒1636~1668年鋳造、「図録日本の貨幣3」⇒明和2(1765)年亀戸で鋳造という2つの答えで終了する事にしました。

大分違う2つの答え、いつか解決する日がくるかもしれないし、迷宮入りするかもしれないです。こんなに寛永通宝の種類があるとは。。

貨幣博物館
日本銀行金融研究所貨幣博物館
〒103-0021 東京都中央区日本橋本石町1-3-1
☎03-3277-3037
東京メトロ「三越前駅」すぐ

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