【京都観光】 ~地獄、幽霊、鳩を巡る左京コース~

地獄・幽霊・鳩をめぐる左京コース

先日大阪&京都に行ってきました。今回は小学生の子どもも一緒に巡るので、地獄、幽霊など子供が食いつきそうなキャッチ―なテーマを決めて回りました。

↑細かくて見ずらいですが、左京区をぐるっと下から周るイメージです。

赤の点線は公共交通機関を利用、ピンクの線は徒歩です。

【コース】

 

➀六波羅蜜寺⇒➀みなとやで幽霊子育て飴を買う ⇒➀六道珍皇寺 ⇒➁八坂神社 ⇒スタバで休憩 ⇒③頂法寺(六角堂)

 

途中休憩を挟み4時間くらいでまわりました。

半日コースくらいです。

ちょっとホラーな左京コース

左京の南側、六道珍皇寺や六波羅密寺の辺りは鳥野辺という埋葬地に近く、六道珍皇寺の門前は「六道の辻」と呼ばれあの世とこの世の境目とされてきました。

幽霊子育て飴や地獄へ通じる井戸など、この辺りはちょっと怖いスポットが集まっています。

北の方へ行くにつれ、八坂神社、四条通など賑やかな観光地になっていきます。

今回は北のホラーな京都から賑やかな市街地を回るコースです。

六波羅蜜寺

京都駅を降りたらバスで「清水五条」で下車。清水寺には行かず住宅街へ入っていきます。

五条通を少し進み北側の住宅街へ入って行くと六波羅蜜寺があります。

「六波羅蜜寺」はお口から阿弥陀仏が出ている空也上人像が有名ですね。

他にも「開運推命おみくじ」という生年月日+性別で一生を知る事ができるおみくじがあります。ただし小さい子供対象外で、小学生のうちの子もありませんでした。人生これからでまだ決まっていないという事でしょうか。

幽霊子育て飴「みなとや」

六波羅蜜寺のすぐ近くに「みなとや」という飴屋さんがあります。地図では六波羅蜜寺と六道珍皇寺の間の★マークの所です。ちょうど2つのお寺の間にあります。

「幽霊子育て飴」というちょっと怖い名前ですが、由来となったお話があります。

 

飴屋に夜な夜な飴を買いにくる女性がおり、不審に思った店主が女性の後をつけると墓地に消えていきました。すると女性が消えた辺りから赤子の泣く声がするので探してみると、なんと生きた赤子が。女性は出産時に死亡してしまったが子どもは生きており、死してもなお母親は子どもの命を繋ぐために飴を買い与えていたということです。その赤子は飴屋に引き取られ、大きくなると出家しました。

 

ざっくり説明するとこのようなお話です。ちょっと怖いけど、切ないお話です。

お店でも教えて頂けますが動画が動画サイトなどに落ちていますので、見てから行くと感じる味も深い物に変わるかもしれません。

定かではありませんが、鳥野辺に葬送されるのは比較的裕福な人たちで、そうでない人びとは鴨川であったと何処かで読んだ記憶があります。

平安時代の話で、大事な家人が瀕死なったので鳥野辺にゴザを敷き置いてきたというものがありました。家人を看取らず外に放置とは現代の我々からすると驚愕ですが、当時の人々の死生感や汚れを恐れる思想が垣間見えます。

しかし自分が死にそうなときに外に放置されたら辛いなぁと思いました。しかも、おそらく周りには亡くなった方や、亡くなりそうな方がいるわけで。

六道珍皇寺

六道の辻」と書かれていますが、まさにここがあの世とこの世の境目。

六道珍皇寺」は「みなとや」を出てすぐ近くです。

こちらのお寺にある井戸は地獄に繋がっていて、平安時代には小野篁(おののたかむら)という役人がこの井戸から地獄に行き閻魔大王の下で働いていたとか。

井戸は遠目に見る事ができます。篁氏は昼間は朝廷で働き、夜は閻魔殿というダブルワークだった模様。働き者ですね。

お寺を入ってすぐの小屋に閻魔大王、小野篁の像もあります。こちら井戸と同じ覗き見るスタイルで、秘密の物をこっそり見ている気分になります。

八坂神社

六道珍皇寺を出て東大路道路を北上すると八坂神社前に出ます。

普段は門の辺りで雰囲気に満足して通過してしまうのですが、子どもが御朱印集めを始めたので今回は参拝しました♪本当は寺と神社を分けないといけないらしいのですか、子ども自作オリジナル御朱印帳を使っているので兼用にしてしまっています(^_^;)

【休憩】スタバ京都祇園ホテル店

沢山歩き、疲れたので四条河原町で休憩。カフェが沢山あり迷ってしまいます♪八坂神社すぐ近くにあるスタバ京都祇園ホテル店で休憩しました。

このありは祇園や先斗町など魅力的な場所も点在している上、何でもないちょっと入った路地も素敵なお店があったりして散策するのも楽しいですね。

その後、四条河原町方面へお散歩。四条大橋を降りて土手にすわりのんびり♪橋の上の喧騒とは打って変わって、川辺は大変のどかでした。

私は森見登美彦ファンなので、鴨川を眺めながら座っていると森見作品が走馬灯のように頭を流れ出し「四畳半神話体系」や「有頂天家族」などいろいろな作品に想いを馳せました。森見ファンなら四条河原町のレンタサイクルで鴨川を登り下賀茂神社に行くのもおススメです。

頂法寺(六角堂)

鴨川に癒されたあとは「頂法寺」に向かいました。

聖徳太子建立で有名な六角堂ですね。
京都は有名人の名前がごろごろ出てきますね。頂法寺の場所は烏丸御池駅と烏丸駅の間くらいですが、私は四条河原町から蛸薬師通りを通り散歩しながら行きました。

画像は鳩みくじです。可愛い鳩がおみくじ持ってます♡お家に飾ってあります。

境内には鳩が沢山いましたが、奥にはなんと白鳥もいてビックリ!3羽いました。

へそ石様。ここに来たのも森見登美彦ファンだならなので聖地巡礼的な感じだったりします。このへそ石様は有頂天家族に出てくる狸が化けている設定です(^ ^)

頂法寺は生け花発祥の地でもあるそうです。ちょうど旅行に行く前に読んでいた本にこちらの生け花先生が登場していました。江戸時代、岐阜の庄屋のご主人がこちらのお寺の方(池坊)に生け花を習っていたのですが、何で寺なの?と読んでいた時は釈然としませんでしたが、仏前に備えるお花から生け花が生まれたそうで、訪れて腑に落ちた気がします。

おわりに

烏丸通を北に行くと「烏丸御池」駅がありますが、少しでも京都の町を見ていたかったので南に下り一つ先の駅「四条烏丸」から電車で京都駅に戻りました。

お昼はは帰りの新幹線が2時代だったので京都駅でお弁当を買って車内で食べました♪

京都は凄い有名人の名前がゴロゴロ出てくるので、どこ行っても楽しいです♪ご参考までに、家に帰ったら2万歩を超えていました。沢山歩くコースなので、バス等を利用しても良いかもしれないです。

京都は行くたびになんとなくテーマを決めて回りますが、それがまた面白い。皆さまの観光コースの参考になれば幸いです。

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