【京都観光】ざっくりとわかる京都コース〜金閣寺から新風館まで〜

金閣寺から新風館まで京都の新旧おすすめコース

古都京都と言えば、寺社巡りに懐石やおばんざい、祇園や先斗町など歴史を感じるコースが定番です。このような古都にどっぷりひたるコースも良いですが、カフェやパン屋さんなど現代の京都文化も魅力の一つであると思います。

今回は金閣・清水寺などの定番スポットに現代のおすすめスポットを盛り込み、ざっくり京都の新旧の魅了を感じられるコースをご紹介いたします。

京都新旧おすすめコース

地図で言うと左上から右下に向かう感じで進みます。

地図のピンクの線は徒歩、赤い点線はバスor電車です。このコースはバスや電車が多く走っているので、歩けるだけ歩いて疲れたら乗り物に乗るのも良いと思います。もちろんタクシーもガンガン走ってます。

1日しか観光できない、初めてなのでざっくり知りたい人にもおすすめです。また京都の端から端まで見れた満足感もあります。

当記事を読まずにガイドブック片手になんとなくこのルートで行っても、交通機関には困らない上、名所や美味しいお店が沢山あるの行き当たりばったりでもそれなりに楽しめると思います。

【コース】

①『金閣』 →パン屋『パンドブルー』 ⇒②『白峯神社』 →③新風館でランチ →④イノダコーヒでお茶 →四条で買い物や八坂神社など ⇒⑤『清水寺』 →パークハイアットでディナー

京都と言えば寺社、パン屋、カフェ、そしてお土産屋さんと全てを網羅。

京都のシンボルである金閣寺や清水寺、元怨霊が祀られている白峯神社、安くて美味しいパン屋、レトロなカフェ、モダンなレストラン。京都魅力をざっくり感じることのできるいいところ取りなコースです。

金閣寺をスタートし清水寺方面に斜めに進んで行きます。観光名所も多く交通の便も良いルートなので、臨機応変に訪問場所を変えられるコースです。

清水寺の坂下からは、京都駅や四条の方など便利なバスが多く出ているので家やホテルなど帰路に付きやすい終了地点であると言えます。

↓ちょっとホラーな左京コースはこちら

金閣寺

足利義満の邸宅だった

スタートは臨済宗相国寺派のお寺鹿苑寺、またの名を金閣寺。ユネスコ世界遺産の「古都京都の文化財」の構成資産に登録されています。これぞ京都という気分になります。

金閣寺は13世紀鎌倉時代に西園寺家が山荘として使用していたところにあります。西園寺家の山荘は14世紀ごろには室町幕府3代目将軍の足利義満のものとなります。この頃はまだお寺ではなく義満の邸宅であり、「北山殿」などと呼ばれていました。義持に将軍職を譲った後も義満が実権を握り続けこの地に政務機関が集まっていた様です。義満の死後、遺言により禅寺となり「鹿苑寺」となります。

現在の金閣寺は、昭和の金閣寺放火事件で消失後に国の援助や寄付などで再建されたものです。金閣寺が国宝指定されていないのはその為です。

有名な三島由紀夫の『金閣寺』はこの放火事件を題材としていますね。

参拝料金を払うとお札が頂ける

参拝料金は大人400円、小中学生300円。拝観券としてお札が頂けます。

定番中の定番ですが、修学旅行で行ったっきりであまりよく覚えていないと言う方もいるのではないでしょうか?大人になり改めていくと、印象が違ったりします。

金閣寺だけではありませんが、有名寺社は修学旅行生などの観光団体が多いのですが、ガイドさん付きの場合はさりげなく近寄って話を聞いてしまします。今思えばガイド付き観光なんて贅沢です。

パン屋「パンドブルー」

金閣寺から白峯神社に向かいバスに乗りますが、一つ手間の「今出川大宮」で下車してすぐのパン屋さん『パンドブルー』がお気に入りです。

安くて美味しい!現在はコロナ禍で店内に4名しか入れないので、よく列ができています。

この時は朝食抜きで金閣寺に行き、ここでパンを買い食べながら白峯神社に向かいました。

ほとんど100円代で買えるのに、どれもとっても美味しい!さすがパンの激戦地京都。

白峯神社の他、晴明神社も近いので近くを通る際はおすすめしたいパン屋さんです。

白峯神社

スポーツの神と崇徳天皇

今出川通をまっすぐ、堀川今出川の交差点近くに「白峯神社」があります。

蹴鞠から派生し、サッカー選手など球技系のスポーツ選手が参拝に来る神社です。

もう一つ、この神社の崇徳天皇が祀られています。

崇徳天皇は源平の時代、平安時代末期の天皇です。いわゆる三大怨霊の一人ですね(菅原道真・崇徳天皇・平将門)。

朝廷は香川にあった崇徳上皇の神霊を京都に移し新たにお祀りすることで、武士の世を終わらせることができた?

配流され怨霊となった

保元の乱で敗北した崇徳上皇は讃岐国に流されそこで崩御します。その後怨霊となった崇徳上皇が祟りを起こし、朝廷は霊を鎮める為に供養を行います。その崇徳天皇の霊が700年後の幕末、孝明天皇の夢に現れたことをきっかけにこの白峯神社が建設されたということです。

瀬を早み 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢はむとぞ思ふ

石碑には百人一首にも選ばれた崇徳院の歌が刻まれています。

崇徳院というと大河ドラマ「平清盛」を思い出しますが、怨霊となるシーンがとても好きでした。「崇徳天皇」で画像検索すると怨霊と化したちょっと怖い画像が出てきます。

新風館

レトロな旧館

レトロな旧館と隈研吾な新館

白峯神社参拝の後はランチをしに「新風館」へ。

御所の西側を南から北に移動する感じで、白峯神社からすぐの「今出川駅」から地下鉄で「烏丸御池駅」まで行きます。「烏丸御池駅」から新風館は駅直結です。

新風館とは、隈研吾プロデュースのエースホテルと商業施設の入った建物です。旧館と新館の二つの建物から成り、旧館は大正時代に建設が始まった京都中央電話局でレトロなレンガ造りの建物で京都市有形登録文化財に登録されています。新館は2001年に完成しましたが、リニューアルされ2020年6月に再開されたばかりです。

コンセプトは「伝統と革新」だそうです。まさにそのような感じの建物です。

隈研吾監修の新館

新館は隈研吾監修とだけあって、自然がすごいです。画像は中庭ですがイマイチ良さが伝わらなく申し訳ないのです。外観はもっと隈研吾ぽく、実物はもっと素敵です。

地下にはミニシアターのアップルリンク入っており、1階には飲食店など商業施設があり、上にはエースホテルがあります。2階にあるエースホテルのレストランはアメリカンなメキシカン「PIOPIKO」やイタリアン「ミスター モーリスズイタリアン」がありとても素敵です。

天ぷら「天寅」

ランチに新館1階の「天寅」に入りました。長足のカウンターテーブルが並ぶ店内はモダンでおしゃれな天ぷら屋さんでした。

ランチは定番天ぷら定食(1,100円)と週替わり丼(800円)。週替わり丼はメンチカツでした。天ぷらもメンチカツもサクサクで美味しかったです。遅めのランチでしたが、週末だからか常に満席に近い状態でした。

カフェ「イノダコーヒ本店」

京都と言えばカフェ、ということでイノダコーヒ本店へ。こちらもド定番ですが今回は行ったことがない人がメンバーにいたので久しぶりに行きました。

新風館から姉小路を進み、堺街通で右折してまっすぐ徒歩数分です。地図を見た方が分かりやすいですね。おしゃれなお店が沢山ある地域なのでウロウロすると楽しいです。また、新風館からすぐのところに六角堂で有名な頂法寺があるので、そこに寄ってもからでも良いですね。

煉瓦造りの通路にはインコが

戦後創業のレトロ喫茶

イノダコーヒは戦後の1940年(昭和15年)コーヒー豆の卸売として創業。多くの文人や地域住民から愛されるレトロ喫茶です。ちなみに「コーヒー」でなく「コーヒ」です。

京都市内に6店舗、東京、横浜、広島にもあります。東京は東京駅すぐの大丸東京8階に入っています。

本店は外観、中庭、煉瓦造りの通路など景観がレトロでなんとも言えない良さがあります。モーニングも人気でクロワッサンやスクランブルエッグなどのセット「京の朝食」も人気です。通路にいる小鳥の鳴き声が時々聞こえモーニングで行くと清々しい気分になります。

ケーキセット。ファイゲトルテとコーヒー。

オリジナルコーヒーはモカコーヒーをベースとたエチオピア産、コロンビア産、グアテマラ産などの豆をブレンドした「アラビアの真珠」が有名ですね。とっても美味しい珈琲で、ケーキやサンドイッチともよく合います。

コーヒーの消費量1位

パンの消費量が多いことで知られる京都ですが、コーヒーの消費量もトップクラス。京都観光と言うとソワレ、スマート珈琲、六曜社など色々な喫茶が出てきますよね。

カフェが多くコーヒーの消費量が多いのは、京都が学生の都であり学生や教授がコーヒーの消費に貢献しているのではないかと言われています。

観光者としては、寺社めぐりの合間にカフェめぐりが出来て最高です。

四条通りと八坂神社

八坂神社

イノダコーヒを北にまっすぐ歩くとショッピング街である四条通にでます。そして四条通りをまっすぐ東に進み鴨川を越えると八坂神社に着きます。

四条通りのお土産屋やデパ地下を物色しつつ歩くと気づくと八坂に着きますが疲れるので、清水寺の坂道や階段を登る為にも無理はせず四条通でバスに乗ってしまうのも一計です。

私はこの辺りに来たら高島屋デパ地下でバトンドールを買います。本気のポッキーで激うまです。コロナ禍にバトンドールがまさかの通販可になりましたが、やっぱりこの辺りに来たら買わずにはいれません。

今はコロナで人手が減っていますが四条の辺りでバスに乗ると混むのでちょっと前から乗るか、タクシーか、元気なら歩くのが良いと思います。

清水寺

締めに清水の舞台から京都市内を眺める

観光のラストは清水寺。坂下からお土産屋を物色しつつ登ります。最後は鳥居を潜って階段を登ったら到着です。

拝観料は大人400円、小中学生200円。

清水寺の正式名称は音羽山清水寺。創建は奈良時代で平安京遷都より前からある古いお寺です。本堂は国に指定されており、他にも重要文化財が複数あります。

2008年から大改修が始まり、2017年には本堂の葺替えられ2021年春に完成。久しぶりの清水寺でした。

縁結びの神様地主神社や、願いを聞いてくれる音羽の滝、安産祈願の子安の塔、アテルイとモレの墓などなど、盛りだくさんのお寺です。

レストラン「KYOTO BISTRO」

さらに元気があれば産寧坂を下り、さらに二寧坂を下り高台寺に行っても良いかもしれません。

お疲れで空腹だったら二寧坂のふもとのパークハイアットのレストラン「KYOTO BISTRO」でディナーも良いでしょう。この辺りは東大路通に出るとバスが沢山走っているので、帰路に着くのにも困らない立地です。

コースもありますが、アラカルトでも頼めるので3000円〜くらいでパークハイアットにしてはお手軽な値段のディナーです。

ホテルのホテルなので早い時間だと子連れのお客さんもちらほら見かけます。ソファー席もあるので小さなお子さんづれにも優しいです。

おわりに

体力に自信がある方はさておき、全て回るとかなり疲れます。体力と相談しバスや電車、タクシーを駆使しながらまわると良いでしょう。

ノーアイディアでも、ガイドブックを片手に金閣寺から清水寺の斜めのルートをなんとなく巡ると、楽しいとろこが沢山あるのでそれなり楽しめると思います。

京都だけに言えることではありませんが、未知の地を散策するにあたり大事なのことは交通機関が充実しているルートであるかということです。昔、東山をふらふら歩いていたら電車もなくバスも少ないところに行ってしまい、空腹と疲れで大変な思いをしたことがありました。土地勘のないところで、行き当たりばったりな旅をしたい人はせめて交通機関がしっかりしているかどうか、ということは抑えておくべきだと思います。

誰かの旅の参考になれば幸いです。それでは良い旅を。

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