東京都美術館*吉田博展

新版版画展

東京都美術館で開催中の「吉田博展」に行ってきました。

今年は、新版版画の展覧会が熱く吉田博の他、太田美術館で「笠松紫浪(2/2〜3/28)」が開催中で、年末にSOMPO美術館「川瀬巴水(10/2〜12/26)」が開催予定となっています。目についた物だけ挙げたので他にもあるかもしれないです。

「剱岳の朝」1926年 「日本アルプス十二題」の一つ。山好きな作者を代表する様な作品。

吉田博

(1876〜1950年)福岡出身の明治〜昭和を生きた洋画・版画家。当時の人にしては珍しく世界中を歩き、その風景を作品とした。海外からの人気も高く、ダイアナ妃やフロイト等も所持していたとか。

「帆船」1926年 瀬戸内海の帆船。刷る色によって様々な時間を表現している。ダイアナ妃が部屋に飾っていたのはこの絵。

版画家として名を馳せるのは後半生

前半生は洋画家として生き、なんと版画は49歳になってから。数度の世界旅行をしますが、2回目までは洋画家として成功を収め、後半生は版画家として再び世界で人気を博するという凄い人。

版画は自ら全ての工程に関わり、西洋画の要素を持ち込んだ新しい版画の制作に取り組みました。色を重ねる回数が従来の比にならない程多く、作品はどれもとっても緻密。

「フワテプールシクリ」1931年 インド旅行を経て描かれた作品。

数度の海外旅行

当時、国費でヨーロッパに留学をするのがスタンダードだった時代、派閥の問題から利用できず、絵を売りながら自力でアメリカ〜ヨーロッパを巡りました。そしてこの巡業が成功を納めた為、彼の後輩も後に続き次々とアメリカから世界に出ていったそうです。

「亀井戸」1927年 亀戸天神。藤の花越しに見える橋のアーチが水面に写っている。

その後、義理の妹(後の妻)と世界を回るなど人生に置いて数回の世界旅行を経験。こんなに世界中を旅するのは当時の日本人にしては珍しく、活動がワールドワイド。マッカーサーや東京裁判の弁護士とも交流があり、彼の存在は当時のアメリカ人が持つ日本のイメージに影響したのではないでしょうか。

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吉田博展

【開催期間】1.26〜3.28

東京都美術館

JR上野駅「公園口」より徒歩7分

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