【六本木・サントリー美術館】日本美術の裏の裏

「和歌帝王可留=わかでわかる」

「日本美術の裏の裏」

「サントリー美術館」で「日本美術の裏の裏」を観てきました。六本木ミッドタウン4階です。

昨年11月から改修工事に伴い休館していましたが、7月22日にリニューアルオープンしました。もともと綺麗な美術館だったのですが、さらに洗練された感じに。エントランスやショップ、カフェをリニューアルしたそうですが、デザインはまたしても隈研吾氏!木っぽいデザインと言えば隈研吾。東所沢の「角川武蔵野ミュージアム」で見た隈研吾展で隈氏=木を学んだので、エントランスに入った時にもしやと思いました。

展示は「生活の中の美」をテーマに屏風絵、素朴絵、小道具、器などがありました。昔の人々の美術の楽しみ方を追体験する事で、新しい楽しみ方を知りましょう的なコンセプトでした。学校などで習う美術は超傑作!みたいな作品ばかりですが、実際にはそういう物ばかりだった訳ではなく、ゆるい絵やお雛様用のドールグッズ、古歌の書かれた着物など生活の近いところにも美がありました。今回の展示はそういった生活の中で愛でて来られてた身近な美が取り上げられています。

和巧絶佳展」と同じく全ての展示が写真撮可でした。ネットで画像が出回った方が、来場者数が伸びるのかもしれないですね。

父子の出家物語「かるかや」

「かるかや」

画像「かるかや」は出家する父(重氏)と息子(石童丸)の話です。

斜めになっている人は何をしているのかと思ったら、「Shigeuji sleeps in front of temple.」寺の前で寝ている絵でした。

ここ数年、日本美術館でのトレンドっぽい「素朴絵」。私もこのゆる〜い感じが大好きです。

「かるかや」

画像は親子が往生し、お迎えが来ているシーン。雲に乗った菩薩たちの首の付け根から蓮の花が生えています。

往生の舞台となったのは善光寺奥の院「往生寺」。重氏と石童丸の地蔵があるらしいです。

the mouse story「鼠草紙絵巻」

「鼠草紙絵巻」

主人公のネズミ・権頭が子供たちを畜生道の運命から救う為に人間と結婚しようとするが、うまくいかず出家するという話です。

清水寺で人間の娘との結婚をお願いをし、念願叶い結婚する事ができたものの正体がバレてしまう。嫁にネズミとりを仕掛けられ、逃げられ、他の男と結婚され、さらにはネズミ除けに猫まで飼われ、絶望し出家するという切ないストーリー。

鼠の気持ちになっても、妻の気持ちになっても辛い話です。

画像は、清水寺に行って結婚のお願いをしようと話し合っているシーン。「穴ほりの左近尉」「ちいあみ」「穴惑いのひょんすけ」「けた走りの猿千世」など、ネズミ達にちゃんと名前が付いているのも良いです。

タイトルの英語表記が「The mouse story」になってました。子どもには「鼠草紙絵巻」より、マウスストーリーの方が分かりやすそう。

佐竹本「三十六歌仙絵・源順」

佐竹本「三十六歌仙絵・源順」

「水のおもに 照る月なみを かぞふれば 今宵ぞ秋の もなかなりける」 

水面に映る月を見て、「今日は秋の真ん中だ」と気づいたという秋の歌です( ˘ω˘ ) 旬な歌。

佐竹本三十六歌仙絵は、もとは三十六歌仙全員が描かれた巻物でしたが高価過ぎて買い手が付かない為に分割して売られ、今は散り散りになっています。去年あたりにNHK「歴史秘話ヒストリア」でやってました。源順はサントリー美術館の所蔵です。他の絵を何処が所蔵しているのかはwikiに載っています。

雛道具

雛道具

お雛様用の道具。小さいのに本物のような作りです。

小さいものを「可愛い」と愛でる気持ちは、今も昔も変わらないですね。

予約は不要

事前予約制ではありませんが、HPでチケットを購入してから行くと入館がスムーズかも。

チケットは一般:1,500円、大学生・高校生:1,000円、中学生以下:無料。

子供向けのワークブックの紙がとっても立派でした。4パターンあり、小学生の息子は全てやっていました。入場料も無料なので、お子様と一緒でも楽しいかもしれません。

日本美術の裏の裏

【開催期間】9.30〜11.29

サントリー美術館 

都営大江戸線、東京メトロ日比谷線「六本木駅」すぐ

都営大江戸線六本木駅「出口8」直結

n✳︎h fleur in ミンネ
ショップはミンネに移店しました。
リバティの通園バッグ等、オーダーも承ります。気になる方はお気軽にご連絡下さい。
nh.fleur@gmail.com
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